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反復性うつ病(反復性うつ病性障害)

反復性うつ病(反復性うつ病性障害)は、うつ状態(うつ病エピソード)を何度も繰り返す状態を指します。
いったん回復したように見えても、数か月〜数年の経過で再発することがあり、仕事や家庭生活に大きな影響が出ることもあります。
「気合いが足りない」「性格の問題」ではなく、再発しやすい背景や体質、環境要因が関わることが多いため、再発予防まで見据えた治療が大切です。

反復性うつ病とは

反復性うつ病は、うつ病エピソードが2回以上繰り返される状態として整理されます。
回復している期間があっても、再び気分の落ち込みや意欲低下、睡眠や食欲の乱れなどが強くなり、日常生活が立ち行かなくなることがあります。

また、うつの再発を繰り返す場合は、背景に双極性障害(躁うつ病)が隠れていないかの見極めも重要です。治療方針が変わることがあるため、丁寧な評価が大切になります。

よくある症状

反復性うつ病では、次のような症状がみられることがあります。

  • 気分の落ち込み、憂うつ感が続く
  • 興味や喜びが減り、何をしても楽しくない
  • 疲れやすい、体が重い、気力が出ない
  • 集中力・判断力の低下、ミスが増える
  • 不眠(寝つけない・途中で目が覚める)または過眠
  • 食欲低下または過食、体重変化
  • イライラ、焦り、自己否定感
  • 「消えてしまいたい」などの希死念慮が強まることがある

再発を繰り返すほど「またダメになるのでは」という不安が強まり、行動が狭まってしまうこともあります。

反復性うつ病のイメージ

原因・背景

反復性うつ病は、単一の原因で起こるというより、複数の要因が重なって再発しやすい状態になると考えられています。

  • ストレス要因:仕事・家庭・対人関係の負荷、環境変化、喪失体験など
  • 睡眠・生活リズムの乱れ:夜更かし、シフト勤務、慢性的な睡眠不足
  • 考え方や対処の癖:完璧主義、自己批判の強さ、休むことへの罪悪感など
  • 体質・既往:うつ病の既往、家族歴、慢性疾患、ホルモン・体調変化

「頑張りすぎて燃え尽きた」という感覚がある場合も、背景には慢性的な負荷や休息不足が重なっていることが多く、生活の整え方を含めて見直すことが有効です。

生活への影響

再発を繰り返すと、仕事のパフォーマンス低下や欠勤、人間関係の悪化、家事・育児の負担増など、生活のあらゆる場面に影響が出やすくなります。
「迷惑をかけたくない」と無理を続けることで悪化し、さらに回復に時間がかかる悪循環に入ってしまうこともあります。

再発への不安から外出や挑戦を避けるようになり、活動範囲が狭まってしまうケースもあります。症状だけでなく、生活全体を立て直す視点が大切です。

治療について

当院では、これまでの経過(発症回数・誘因・治療歴)や現在の生活状況を丁寧にうかがい、再発予防も含めた治療方針を一緒に検討します。

薬物療法について

症状の程度や再発回数、生活への影響に応じて、医師の判断のもとで抗うつ薬などを検討します。
再発を繰り返す場合や症状が改善しにくい場合には、他のお薬との併用(増強療法)を含めて調整することもあります。
※治療薬の選択は、体質・既往・併用薬・生活状況によって大きく変わるため、自己判断での中断や変更は避けてください。

心理療法・生活調整について

再発予防には、薬だけでなく、睡眠リズムの安定、ストレス対処、考え方の癖の見直しなどを組み合わせることが有効です。
必要に応じて認知行動療法(CBT)の考え方を取り入れたり、日常生活で実行可能なセルフケアを一緒に整理していきます。

再発予防のポイント

反復性うつ病では、「良くなったら終わり」ではなく、再発しにくい状態を作ることが大切です。

  • 睡眠を最優先:就寝・起床時刻を大きくずらさない
  • 再発のサインを知る:眠れない、焦り、疲労感、食欲変化など「いつもと違う」を早めに拾う
  • 頑張り方を調整:100点を目指さず、回復期は60〜70点で続ける
  • 通院・治療を自己中断しない:自己判断の中断は再発リスクを高めることがある
  • 相談先を分散:家族・職場・支援制度など、ひとりで抱えない仕組みを作る

「また再発したらどうしよう」と不安が強い方ほど、予防の準備をしておくことで安心感が増し、結果的に安定しやすくなります。

相談の大切さ

うつ症状が繰り返されると、「自分は弱い」「また同じことになる」と自分を責めてしまいがちです。
しかし反復性うつ病は、適切な治療と再発予防の工夫によって、安定した生活を取り戻すことが可能です。

気分の落ち込みが続く、再発を繰り返している、仕事や生活が苦しいと感じる場合は、一人で抱え込まずまずはご相談ください。


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